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アイツと、読書と、音楽と

岡村ちゃんに長患い

GINZA4月号 岡村ちゃんの音楽対談を読んで

音楽という、姿も見えない、匂いもしない、手で捕まえることもできないものをどうにか捕まえようとしている無数の音楽家たちに、どうか温かい拍手を!

 

小沢健二のこの言葉から幕を開けた(それがなんだか悔しい(笑))雑誌「GINZA」の音楽特集。(この次のページにいきなりチャック・ベリーが登場。ご冥福をお祈りしたい)

ちょこちょこと清志郎の名前や多摩蘭坂が出てきたりしてウキウキしているうちに、我らが岡村ちゃんの特別対談二本立て。

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一本目の小室哲哉さんとは、「あの」岡村ファンの多くがハラハラしながら観ていたTK MUSIC CLAMP以来21年ぶり。鈴木マーチン先輩以降久しぶりに「岡村」と呼び捨てしてくれるパイセンが登場したわけです。

ここではレーベルメイトだったころの具体的かつ貴重なお話。やっと岡村ちゃんから美里ちゃんの名前が出てきたわ、と私などはそこに喜びを隠せません。

非常に冷静な小室さんの自己分析が面白い。プロデュースした一人一人に対しても、その時代に対しても、ブームを作るとはなんぞや?ということをよく理解していらしたのねー、と感心。

そこをまた岡村ちゃん「僕は分析はできないですが」と謙虚な前置きをしながらも、体感的分析をきちんとしていることが面白い。

「小室さんは社会の声に耳をそばだて、若者の心に寄り添い、メッセージを発信し、そして売る。広めることにこだわった。そんなアーティストってほかにいるんだろうか?」

と語っております。最後の小室さんの言葉「音楽は好きなことだし趣味でもあるし僕の術なんだけど、僕の“職業”という意識が強いんです。そこがアーティストである岡村との違いかもね」に深く頷くわたくしでした。

(あ、この小室ページ最後の岡村ちゃんの調子にのった写真、すごくいいですね(笑))

 

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さてお次は大大大好きな小西康陽さんのご登場!帽子に被られてると言っても過言ではない状態の小西さんと、初っ端からディープな音楽談義。私はピチカートの野宮期がとにかく好きなので、このあたりのお話はヨダレが出るくらい嬉しいのです。

小西さんがレコード屋で細野晴臣さんに会った途端「あ、僕がいま作ってるアルバムは失敗だ」って思ったとか、野宮さんだったからこそ自分でも驚くほど詞や曲が次々できたこと、1974年以降の音楽は聴かないとか。へーっ!

でもまあ今回一番ズドーンときた言葉が、小西さんがタクシーに乗っているときにラジオから流れてきたムッシュのお言葉の「流行に乗ったら、早く降りなきゃね。そうしないと次のに乗れないでしょ」でございました。ちょっとこの言葉だけでも今回GINZAを買った甲斐があります。

去年のオリンピック閉会式で「東京は夜の7時」が流れたことに対するご感想も聞けたし、結婚に対する「最高のレコードを手に入れたとしても、絶対に別のレコードがほしくなる」という小西さんらしい表現も聞けましたし、何よりラストに「だいすき」の7インチシングルレコード(しかもヤフオクでゲット!!!)にサインをねだる小西さんという、非常にお後がよろしいようで的な終わり方に大満足。

 

とにかく、岡村ちゃんが音楽について語るということ自体嬉しくてしょうがないし、他のミュージシャンの記事も面白く、この号はとても読み応えのある内容でございました!