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アイツと、読書と、音楽と

岡村ちゃんに長患い

岡村靖幸「Peach Show '89」

小学校の時につけてしまったえんぴつの芯の跡みたいな人だな、岡村ちゃんて。
ずっと手のひらから消えないし、なぜだか消す気にもならない。
しかも、ちょっと人に話したくなる。「ねえねえ、この黒いのってさー」って。

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Tour “Peach” 最終公演(1989/09/27, 日本武道館)の一部を収録した作品。

私の中では「藤井隆 期」として位置付けている。なぜなら、どこを取っても寸劇だらけだから。寸劇部分の落ち着きのなさが藤井隆のそれと似ていると私はひっそりと思っている、ひとりでね。
現在のコンサートでも、弾き語り部分でほんのちょちょちょっとだけ見せる彼の小芝居。「えっ?」だの「オゲッ!」だけでも大変見ている側にとっては嬉しいのではあるが、やはりこの頃全編小芝居オンパレードを観てしまうと、
「もっとやれ、もっと出来るはずだ、岡村…。」
と煽りたくなるわけで。

一応セットリストは以下のとおり
01 : 友人のふり
02 : Co' mon
03 : 聖書 - BIBLE -
04 : Vegetable
05 : Water Bed
06 : ラブ タンバリン
07 : 生徒会長
08 : うちあわせ
09 : Super Girl
10 : Punch↑
11 : 19才の秘かな欲望
12 : Shining(キミが好きだよ)
13 : どんなことして欲しいの僕に(完全寸劇)
14 : だいすき

なぜ一応なのかと言うと、このうちライブ映像がフルコーラスで収録されている楽曲は
06 : ラブ タンバリン
11 : 19才の秘かな欲望
14 : だいすき
あとはかなり細切れ映像。今のコンサートDVDをここまで切られまくったら怒るけど、この頃のものはもう、貴重な資料として見ているから全然オゲ。むしろあんな岡村、こんな岡村が見れて盛りだくさんの内容となっている。

とにかく出だしから、だらりとベットの上で「もすもす」と電話をかける寸劇開始。きっとこの人、普段からこういう感じなんだろう、と昔見た時に思ってしまって現在に至る。また寸劇中に出てくるお姉さまは、私が当時抱いていた「岡村のコンサートにはこんなお姉さんだけが行けるんだ。私なんか、私なんか!」と勝手に卑屈になっていたトラウマがあり(ほら、なにせ田舎の浪人生ですから)今見ても、ちょっと悔しい気持ちになる。

前回ご紹介した「Love φ Sex '88 DATE」に比べ、衣装にお金がかかっている、ような気がする。ピンクカウボーイとでも言ったらいいのか、そのピンク部分はあの岡村のコンサートの幕と同じくかなりシフォンな感じ。あとはもう、金のガウン、素肌に赤のトレンチコートという、完全に変態を体現しているとしか思えない衣装で激しく飛び回っている。
ちなみにこのステージ上にあるのは跳び箱と、現在危険遊具としてどこの公園からも消えてしまった回転ジャングルジム。しかしどう見ても岡村靖幸こそが危険遊具そのもの。
とにかく全てのシーンにおいて「ちょっとちょっと、今の僕見てくれた?ねえねえ、ねえってば!」の連続だ。見ているさ、言われなくても見ているとも。そう言ってあげたくなるようなかまってちゃんっぷり。この時岡村24歳。かわいいね。ほんと。

しかしながら、私にとってこのビデオは「どんなことして欲しいの僕に」をバックに行われるスタジオ寸劇こそが胆。ジャポニカ学習帳を広げ、チンピラのような恰好をしてピンクの机の上で勉強している岡村。そこにあらわれる赤いスーツのお姉さん。ドギマギする岡村。ベットに誘うお姉さん。倒れ込み、シャワーを浴びていないことに気付く岡村。
そこで岡村のシャワータイム。もうこの時点で相当笑える。サービスショットといえるのかどうかわからんのだが、シャワーをあびるシルエットが結構長めに映されるわけです。よく2時間ドラマで殺される女性が浴びるシャワーシーンね。
露出は一切なし。シルエットのみです。その間に赤スーツのお姉さんはさっさと帰ってしまい、岡村一人残されるわけなのだが、シャワールームから出てきた瞬間の岡村ちゃんの姿がバスタオルを胸に巻き、頭にも巻いて出てくるという、はいこれ!おばちゃんかよ!
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以前雑誌の企画もので、エステ後のバスローブ姿の岡村ちゃんがたいそう話題になりましたが、はいこれね。
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もうこれの比じゃないわけだ、彼が過去にやってきたことと言ったら。
私はますます岡村が好きになっていくんです、こういう姿を見て。この自分の心理状態が全くわからない。岡村ヤバい、岡村キモい、これこそが私の中の岡村の核となっている部分で、それはたいそうな褒めポイントであることは間違いない。
まあ、紫のブリーフとこのピンクのバスタオル姿は最終兵器だな。

と、見た目部分ばかりを書いてしまったが、歌い方というか魅せ方が、この一年でかなり上達しているところも書き添えておく。たしかにPeachなShowになっている!

この頃の岡村の半裸には、なんの感情も抱かなかったのに、と「家庭教師」の岡村を知ってしまった今では、この頃の子供のような岡村が懐かしい。
次回、いよいよ90年代に突入。