アイツと、読書と、音楽と

岡村ちゃんに長患い

「顔面遊園地  ナンシー関 消しゴムの鬼」見えるものしか見ない。そして見破る。ましてや彫る。

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岡村オカムラと熱くなりつづけた11月でしたが、私を熱くしたものがもう一つありました。
私には尊敬する物書きが二人います。一人は向田邦子。そしてもう一人がナンシー関です。
そのナンシーの展覧会が大阪に引き続き東京でも開催されました。

ナンシーの没後、一度大きな展覧会がひらかれたのですが、私はちょうど息子がまだ小さくて行くことができず、妹からお土産をもらい、しみじみとナンシーを偲んだものでした。
ということで、今回こそは生ハンコを拝めるチャンス!とちょっとした平日のすき間時間(タイムリミットは1時間!)を狙って行ってまいりました。

ナンシー単独の本はおそらくほとんど読んでいると思います。
母が買っていた通販生活も、ナンシーコーナー「記憶スケッチアカデミー」だけは読んでいたし、リリー・フランキーとの対談「小さなスナック」は毎年1回は必ず読み直しています。
そんなこんなで、テーマ別に並べられていたハンコの一つ一つに、もうその場で踊りだしたくなるような喜び!あー、こんな大きさだったのか、こんなに細かく彫られていたのか、こんな、こんな………(涙)。
歌丸の連続ハンコや、一番多く掘った有名人内藤陳。今まで本の中でしか見たことのなかったハンコのオンパレード。もうここに住みたい。

そして、さりげなく飾られていたビートたけしオールナイトニッポンを録音したカセットテープ。あー、これかと、これなのねと鼻の奥がつーんとしましたよ。
小野やすしの冷蔵庫、チーターのウエディングドレス、清水健太郎のグッチのモカシン。知らない人が見たら可笑しいだけでしょうが、私はいちいち目頭を熱くして見てまわったのです。


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もちろんお目当ての岡村ハンコもがっちり見ました。今回のツアーグッズの目玉ともいうべきデザインの元となった「ぼくを好きかい?」そして眼光鋭い「俺LOVE」。いやー、ナンシーが生きてたら(なるべくこのセリフは言わないことにしているのですが、たまには許してね)自分のグッズが岡村グッズとして使われることを何と言ったかなー。きっと大笑いしたんだろうな、ナンシー。ついでに最新版の岡村も彫ったことだろう。その脇にそえる言葉は何だっただろうなー。
個人的には岡村と清志郎のハンコが隣あわせになっていて嬉しかったです。いわゆるベイベ並び。

消しゴムハンコという小さな小さな作品からナンシーが放出したものはもう計り知れない影響を私に与えてくれました。ナンシーが彫った有名人たちも鬼籍に入ったり、姿を消してしまったり、きっと今の若者にとってはもう知らない人も増えてしまったでしょう。それもまた流れゆく時の中ではいたしかたないこと。それでも私はナンシー関という偉大な物書きがいたことを、こうしてちょいちょい書いていきたいな、と思います。

あ、おまけしおりはパンダでした。私的にはあたりです。