アイツと、読書と、音楽と

岡村ちゃんに長患い

「夢助」忌野清志郎

夢助

夢助

音楽に教えてもらう、そんなことこの歳になると哀しいかな、なかなか無くなってくる。それは心に余裕が無くなっているのか、あるいは不純物で満たされつつあるのか。そんな鈍化している私にもこのアルバムはガツンときた。 

 今さら説明するまでもないが、忌野清志郎最後のオリジナルアルバムである。そんなことも知らずに聴いた私には、一曲目の「誇り高く生きよう」からして驚いた。なんて心にズシンと太くつき刺さる曲なのか。 

 清志郎の歌というのは、歌詞が非常にわかりやすい言葉で作られている。歌詞というのは、一度発してしまったら、それはもう、受け取る側に委ねられてしまうものだと私は思う。それでもなお、受ける側と発する側に共通の想いが宿った時、言葉の持つ熱量は何倍にも膨れあがる。 このアルバムのどれもが、今生きる自分達に対するメッセージに聴こえることは、幸せであり、そんなアルバムを遺せた清志郎の生き方が、間に合わなかった私に、今さらながら強い影響を与えてくれる。 

 私はこれから、どれほど多くのことをこの人から学ぶんだろう。 胸をはり、誇り高く生きることのできるよう、清志郎に恥ずかしくない生き方をしたいと思う。 ☆5