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アイツと、読書と、音楽と

岡村ちゃんに長患い

「岡村靖幸の復活と再生」

いかに岡村靖幸に心の底から飢えていたのか実感した半年だった。
この20年、彼の代わりになるアーティストは、私の中では結局存在しなかった。


弱いから好き、駄目だから好き。
コアなファンに愛される理由は、このネガの部分なのかもしれない。
引きこもる弱さ、自分に対する強い愛情、このポジとネガの感情こそが人が誰でも持つ感情のジレンマであり、それが彼の場合は度を越している。


創り出す音楽、内臓の一つ一つに勝手に染み込んできて、それが流れ出ることは決してない。
ほろ苦い思い出のように、ふとした瞬間思い出すものこそ、決して忘れ得ぬものなのだ。
リズムは常に岡村靖幸とともにある、と言ったのは誰の言葉だっただろう。
その通り。まさに、彼の奏でるリズムは常に私達の心臓と同じ波長で打ちつける。
まるで永遠に止まらない、とでもいうかのように。


ツアーラスト、そこには自信を取り戻した46歳の大人の男がいた。
プロとして、音楽の神に愛でられたものとして、色褪せぬ原色の歌を歌い続ける彼がいる。
長いことファンを続けてきた。この半年でそれが全て報われた。むしろ、いろんなおまけまでつけてもらった気分だ。
まだ先があることの幸せを、この人と一緒に噛み締めていけたらと思う。


努力する天才ほど、魅力的なものはない。